フランスの情報・資料集「e-dico フランス」
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Agriculture 農業
農業大国フランスでも農場は減少傾向
農業省の発表によると、この10年で農場の数が26%減り、2000年に66万3000あった農場は、2010年に49万になりました。
農牧業従事者も同じ割合で減少。中小農場が減っており、なかでも牧場に顕著な傾向が見られます。大規模な農牧場は生き残っています。
ちなみに、ドイツは36%の減少、オランダは29%、イタリアは24%と近隣国も同様です。
(2011年9月13日 Le Monde 電子版より)
パリの「味」に新ラベル
パリで開かれているフランス最大の農業見本市では、フランス各地の農産品が即売されています。パリを中心とするイル・ド・フランスのスタンドでは、パリの「味」を保障する新しいラベル「パリ イル・ド・フランスの味(Saveurs Paris Île-de-France)」を貼って、地元の農産物をアピールしています。
(2011年2月24日 Cerviaのサイトより)
イル・ド・フランスは、土地の半分以上が農地で、農家は5000人、パンや肉など食品関係の職人が1万5000人。この地方の住民1100万人の胃袋を支えています。フランスでも、「土から皿へ」のスローガンのもと、生産者から消費者に直接食料が届くように、地元の農産物を見直す動きが目立っています。
シャンゼリゼ大通りが牧場に変身
普段あわただしく車が行き交うシャンゼリゼ大通りが通行止めになり、50種類ほどの農作物が並び、牛や羊などが登場しました。
このイベントNature Capitaleは、フランスの若手の農家たちが主催しました。経済危機の直撃を受けて苦境に立つ農家の現状を知ってもらうことが開催理由のひとつです。
(2010年5月24日 現地取材)
Agriculteurs 農家のトラクターパリに集結
新学期がスタートしたばかりのパリに1800台のトラクターが集結し、多額の債務をかかえる農業従事者や、出荷価格の低下に苦しむ畜産業者が懸念や怒りを表明しました。
バルス首相は、7月に発表した6500万ユーロの緊急支援に加えて、8500万ユーロ相当の支援を提案。緊急支援は、総額1億5000万ユーロに上ります。
(2015年9月3日付 Les Echos)
Automobile 自動車産業を政府が支援
フランス政府は25日、エコカー奨励金増額など自動車部門支援計画を決めた。
PSA・プジョーシトロエンが8000人の雇用削減を予定するなどフランスの自動車産業界は厳しい状況下にある。
これに対し、欧州委員会は競争と貿易に関する影響を検討する。
モントブール生産性回復相は、「フランス製」を守るために、韓国車に門戸を開いたEU韓国間のFTA(自由貿易協定)を監視するよう求める意向。
(2012年7月26日 Le Parisien/AFP)
Bio フランス人とビオ
外国人記者クラブで開かれたAgence bioの会見によると、2009年の統計から、フランス人がビオ製品に関心を持ち、関連農家や企業も増えているという結果が見られます。
ビオ製品とは、オーガニック、有機栽培による農産物のことです。46%のフランス人が少なくとも月に一度はビオ製品を食べているそうです。ビオの農産物を栽培する農家も増えていますが、その農地はまだ全体の2.5%ほどです。Agence bioは、2年後には6%にするという目標を掲げています。
(2010年2月4日 外国人記者クラブCAPEの会見取材)
★あまり高い数字に思えませんが、これでもビオへの関心が高まっているとアピールしていました。
Cambriolage 空き巣、パリは減少傾向
パリ警視庁の週報PPramaによると、2008年8月から2009年7月までの空き巣被害件数が前年比9.92%も減ったとのこと。パリの警察官による警備体制強化により、多くの被害が報告される夏のバカンス期間に減少しました。 特に、特別体制を組んで巡回した地区や建物では被害が全くなかったそうです。
(2009年9月3日 パリ警視庁より)
そういえば最近、若いポリスが2,3人で巡回している姿を見かけます。
Charité “心のレストラン”
貧困者に無料で食糧を配布する慈善団体「心のレストラン(Restos du cœur)」が、2011‐12年のキャンペーンを開始した。1985年にコメディアンのコルーシュ(Coluche)の呼びかけで始まった貧困者救済事業は、
経済危機の影響もありここ3年で食糧を求める人が25%増え、昨シーズンは8万6000人が利用した。「心のレストラン」は、来春の大統領選挙戦で貧困者の救済を忘れないよう働きかけていく。
(2011年11月28日 Restos du coeur)
Cinéma français フランス映画
フランス映画、アメリカ制覇へ
第84回米アカデミー賞で、「アーティスト(The Artist)」がフランス映画では初めて作品賞と主演男優賞を獲得するなどアカデミー賞5冠に輝きましたが、 フランスで人気を博している「最強のふたり (Intouchables)」もアメリカでも5月から上映されることになり、 本格上映を前にアメリカのフランス映画フェスティバルで初上映されました。
同映画のアメリカへの配給は、「The Artist」のアカデミー賞獲得を成功に導いた映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏が担当します。
CBO-Box Officeの統計を紹介しているAllocine.comによりますと、フランスでの観客動員数は、「Intouchables」が1900万人を突破し、
「The Artist」の234万人を大きく引き離しています。「アメリ(le Fabuleux destin d’Amelie Poulain)」の863万人を超え、「Bienvenue chez les Ch'tis」の2032万人に迫る勢いです。
(2012年3月2日 Metro)
カンヌ映画祭
2011年5月11日から22日まで開催される第64回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に選ばれた19作品が発表されました。
フランスからは3作品、日本は2作品が、最高賞であるパルムドールを競います。
今回は、川瀬直美監督をはじめ4人の女性監督の作品がノミネートされています。
オープニングに上映されるウディ・アレン監督の新作「Midnight in Paris」(非コンペティション部門)には、サルコジ大統領夫人も出演しています。
(2011年4月14日 カンヌ国際映画祭公式サイト)
Competition フランスの作品
MAÏWENN «POLISSE»
Alain CAVALIER «PATER»
Bertrand BONELLO «L'APOLLONIDE - SOUVENIRS DE LA MAISON CLOSE»
Competition 日本の作品
川瀬直美 「朱花(はねづ)の月」
三池崇史 「一命」
フランスの俳優、年収ランキング
フィガロによると、フランスの俳優の年収ランキングで、マリオン・コティヤール(Marion・Cotillyard)が235万ユーロでトップになりました。 9年前から発表されている俳優年収ランキングで、女性がトップになったのは初めてのことです。
マリオン・コティヤールは、2007年に公開されたエディット・ピアフの伝記映画「ラ・モーム(邦題「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。 以後、大物監督の映画に次々と登場し、ハリウッドで最も稼ぐ外国人女優のトップになっています。 今年のカンヌ映画祭で公開予定である、ウッディ・アレン監督の映画「Midnight Paris」にも出演しています。今春、出産予定。その後、バットマン3に出演が決まっています。
(2011年2月22日 le Figaroの電子版
「Les acteurs les mieux payés du cinéma français」より)
子どもの父親は、フランス人俳優のGuillaume Canet(ギヨーム・カネ)。
Classement ランキング
フランス人が好きなマーク
フランス人が最も好きなマークを調査しているOC&Oは、2015年のベスト10を発表しました。
1位は、1年ぶりに首位を奪還したアマゾン (Amazon)、2位は冷凍食品専門店のピカール (Picard)、3位は化粧品のイブ・ロシェ (Yves Rocher)、
4位以下は、Grand Frais、Decathlon、Apple Store、Espace culturel Leclerc、Ikea、Krys、Culturaが続きます。
(2015年10月1日 Les Echos)
フランス人に人気のパーソナリティ
日曜日に発刊される新聞JDD(ジャーナル・ド・ディマンシュ)が毎年2回掲載している「フランス人に人気のパーソナリティ・トップ50」で
シンガーソングライターのジャンジャック・ゴールドマンが4回連続でトップに選ばれました。同紙の分析によると、ゴールドマンに関する最新の話題はないものの
メディアへの露出がほとんどない控えめなところがフランス人から支持されている理由だそうです。
2位は俳優のオマール・シー。2011年に出演した映画「最強の2人」でセザール賞主演男優賞を受賞して以来、
高い人気を得ています。続く3位は、俳優のジャン・デュジャルダン。2011年に主演した映画「アーティスト」でアカデミー賞主演男優賞を受賞。JDD紙は、「現代のベルモンド(フランスを代表する俳優ジャンポール・ベルモンド)」として
フランス人が誇りとする俳優だと分析しています。
(2015年1月3日 JDD
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Culture パリにデジタルアートの文化施設
パリの歴史的文化施設、ゲテ・リリック(Gaîté lyrique)が、3月2日、デジタルアートと現代音楽の拠点としてリニューアル・オープンしました。この施設は、1862年にゲテ・リリック劇場として始まり、1989年から閉鎖されていましたが、20年ぶりに文化施設として息を吹き返しました。
(2011年3月2日 Gaîté lyrique)
ゲテ・リリックのホームページによると、革新的なプロジェクトでありながらも、歴史を尊重し、ファサード、玄関ホール、ロビーは、元の姿のまま修復しました。