実績からピックアップ・コーディネート編
アーティストのフランス進出、フランスでのビジネス展開をサポートした実績をまとめています。メディアのコーディネート報告もアップしてきます。
パリコレ・デザイナーとヘアメイクアーティストのコラボ実現
- 衣装とヘアメイクのマリアージュ。
日本メイクアップ技術検定協会が選抜したヘアメイクアーティストをパリコレ・オートクチュールのバックステージに送る橋渡しをしました。ヘアメイクアーティストは、2009年7月からすでに3回、3人のデザイナーのバックステージで活躍しました。このプロジェクトは、フランスの若手デザイナーのショーを 支援する点でも高く評価されています。
バックステージリポートより
パリのオートクチュール組合の「正式メンバー」という最高峰の地位に立つには、フランス産業省の厳しい審査を通らなければならない。毎年、フランスの産業省に召集され、認定の可否が決まる。 2005年に「正式メゾン」の仲間入りを果たしたアデリーヌ・アンドレ(Adeline André)は、3つの袖を重ねあわせる衣装 3 emmanchuresを生み出したことで知られるデザイナーである。 世界知的所有権機関によって保護されているこの偉大な業績は、パリのモード美術館をはじめ、ニューヨークやスペインの美術館に認められ、展示されている。
アデリーヌ・アンドレさんのキャリアは、クリスチャン・ディオール三代目のデザイナー、マーク・ボアン(Mac Bohan)のアシスタントとしてはじまる。 1981年、3 emmanchuresの所有権をパリで申請すると同時にメゾンを立ち上げ、その2年後からオートクチュールのコレクションに作品を発表するようになった。
「強烈なルージュを」、今回のコレクションでデザイナーは、最初から最後までルージュの色にこだわっていた。それには深い理由があった。 今回の衣装となったクレープ・ジョゼットの絹布は、パリで数少ない染色職人に色付けをしてもらったもの。その色合いは、デザイナー自らがこれまでに集めた2000色のコレクションから厳選したものであり、ほかの誰にも生み出すことができないカラーだった。 モードの道を歩みはじめようとしていたころ、あるデザイナーから色のサンプル集が贈られた。これがきっかけとなり40年に渡り集めてきたキャリアの産物は、世界に一つしかないコレクション。その絹布のカラーに調和するヘアメイク、なかでもルージュの役割を重視していた。
(2010年3月 H&M PRESS V.11「パリコレバックステージリポート」より抜粋)
パリのオートクチュール組合「正式メゾン」に認定されているドミニク・シロ(Dominique・Sirop)。「今回のコレクションは特別なんだ」と事前打ち合わせでシロ氏は切り出した。パリ随一の最高級ホテル、ムーリスを会場に選び、高級感あふれるショーをつくりだそうとするデザイナー。彼は、コレクションを引き立てるアクセサリーにこだわり、ヘアメイクにも自らの美学を追い求めようとしていた。 シロ氏のキャリアは、イヴ・サンローランの見習いにはじまる。母親がモデルだったことから、幼少期からモードに関心を持っていた。その後、ジバンシー、森英恵のアシスタントとなる。ジバンシーの顧客であったオードリ・ヘップバーンとは深い親交があり、シロ氏のアトリエには、ヘップバーンが映画「戦争と平和」の撮影でつかった実物のティアラが飾ってある。 1996年に独立し、翌年にはオートクチュール組合の「招待メンバー」に選ばれる。クラッシックな技巧とモダンな発想をミックスさせたシロ氏の才能は高く評価されている。2003年、フランス産業省が厳しい基準に従って認定する« Couture Création »を与えられ、オートクチュール組合の「正式メンバー」という最高峰の地位を獲得。 シロ氏は、自らを「ミニアリスト・ダンディー」と表現し、シンプルで洗練された美学を追求している。
(2009年8月 H&M PRESS V.9「パリコレバックステージリポート」より抜粋)
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2011年7月のコラボレーションに向けて準備中です。