紺碧の空と海、南フランスのコート・ダジュール
カンヌ、ニースからイタリア国境まで続く紺碧海岸、コート・ダジュール。冬も温暖で太陽の光がふりそそぐ。 アンチョビとオリーブを乗せたピサラディエール、ニース風ラタトゥイユ、ブリオッシュを使ったガレット・デ・ロワ。 碧い海に背を向けてローカル列車に揺られて山間部へ。1時間もすればスキー場のゲレンデに立っていることでしょう。 画家たちが愛したコート・ダジュールは夏も冬も、海も山も魅力的です。
Nice ニース
プロヴァンス‐アルプ‐コート・ダジュール地方(Provence-Aples-Côte d'Azur)、アルプ‐マリティーム県(Aples-Maritimes)ニース。
人口34万4875人(Insee 2008年)、パリ、マルセイユ、リヨン、トゥールーズに次ぐフランス第5の大都市。
イタリアとの国境まで30キロ。シャガールやマティスはニースで多くの作品を生み出した。
ニース観光局の公式サイト
ニースの海岸通り
- 紺碧の海
海岸通りのプロムナード・デ・ザングレには高級ホテルが並んでいる
海水浴が楽しめる夏もいいが、静かな海岸にふりそそぐ太陽を独り占めするのもいい。2012年、私の一年はここでスタートした。 海には白く丸い小石が続いている。海岸沿いの遊歩道プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)には、1月になってもまだクリスマスツリーが飾ってある。 観光局に見どころを聞くと、旧市街、シャガールとマチスの美術館を勧められた。
Eze 鷲の巣村エズ
- 中世の家が並ぶ細い道
ぐるっとまわって登っていくと高台の熱帯庭園にたどりつく。
ニースの港から82番のバスで20分、Eze village下車。ニースのホテル近くからバスを乗り継いだのにもかかわらず料金は1ユーロ。コート・ダジュールはバスが便利で安い。 帰りは、岩山を歩いて下る予定だったが強風のため断念。83番のバスに乗って、岩下のエズ駅(Eze sur Mer)へ。
Menton、レモンとオレンジがなる国境の町マントン
- イタリアと国境を接するマントン
ジャン・コクトーも愛した町。
エズから列車で、マントンへ。駅前ロータリーにあるオレンジの木が目に飛び込んできた。マントンは毎年2月から3月にかけて行われるレモン祭りが有名だが、市内の並木道は 手の届きそうな高さにオレンジの木が並んでいる。市街を横切って海へ。海岸通りのテラスで、イタリアに思いをはせながらパスタやピザを食した。港の近くにジャン・コクトー美術館、市庁舎には1957年と1958年に当時のマントン市長がコクトーに依頼して実現した結婚の間があり、一般公開されている。 詳細と動画などは→マントン観光局のサイト。
Villefranche sur Mer、小さな漁港ビルフランシュ・シュル・メール
- ニース近郊の小さな漁港
小船を眺めながら海岸通りのテラス席で食事もいい
ニースから列車なら2駅目、バスで15分ほどの小さな町。観光局に見どころを尋ねると、先ず城塞(Citadelle)に行き、 旧市街を散策して、海岸通りを歩いてみるよう勧められた。海岸通りにでると、テラス席で食事をしている人たちが目に飛び込んできた。 最後の1席を運よく確保できた。のどかな風景と海の風と陽光をあびながらの食事。フランスでお気に入りの町の1つにランクイン! 老後はこんな町で暮らしたいと「売り家」の表示を探してしまった。庭にみかんとレモンの木がある民家から、両手いっぱいみかんを抱えたムッシューが 出てきた。「1ついかがですか?」と勧められたので、葉のついたみかんをいただいた。
Chemins de fer de la Provence、プロヴァンス鉄道に乗って山間の小さな村々へ
- 100年の歴史を誇るローカル列車で海から山へ
- 中世の村アントルヴォ(Entraveaux)
「小さな美しい村」にも指定されている城塞の村