フランスの情報・資料集「e-dico フランス」

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Media アンヌ・サンクレールさん仏版ハフポの編集長に就任

アメリカのインターネット新聞、ハフィントン・ポスト(Huffington Post)が、フランス版を始めました。 編集長は、アンヌ・サンクレールさん。サンクレールさんは、性的暴行事件を起こしたドミニク・ストロスカーン前IMF専務理事の夫人として注目を集めましたが、 それ以前にフランスでも最も人気の高いジャーナリストとして長いキャリアを持っています。

ハフポ(ハッフィントン・ポストの略称)は、2011年6月にアメリカでの読者数が3700万に達し、世界で最も重要なネット新聞になりました。フランス版は、 カナダ、イギリスに次いでアングロ・サクソン圏外初のバージョンです。
(2012年1月23日 Huffington Postフランス版Elleほか)

Méteo 1900年以来、最も暑い春

Meteo Franceによりますと、今年の春は、例年よりも平均気温が2.6度高く、1900年以来最も暑い春を記録しました。 また、降水量は50年来最も少なく、干ばつによる農業への影響が心配されています。
(2011年5月31日 Meteo France )

Michelin ミシュランガイド

2012年版、新しい3つ星は1つ

2月27日付のミシュラン報道発表によりますと、レストランガイドMichelin2012年版では、ホート・サボア地方のレストラン「フラコン・ド・セル(Flocons de sel)」が3つ星に昇格し、 オーナー・シェフのエマニュエル・ルノー(Emmanuel Renaut)氏が3つ星シェフの仲間入りを果たしました。

新しい2つ星は、ティエリー・マックス(Thierry Marx)氏の「マンダリン・オリエンタル(Mandarin oriental)」、フィリップ・ラベ(Philippe Labbe)氏の「シャングリ・ラ(Shangri‐La)」など10店、 1つ星はシリル・リニャック(Cyril Lignac)氏の「Le Quinzieme (ル・キャンジエム)」など58のレストランです。
(2012年2月27日 Michelin

日本人シェフも3人が新たに1つ星を獲得し、フランス版で星を獲得した日本人シェフのレストランは12店になりました。

2011年版に新しい三つ星はなし

ミシュランの報道発表によると、ミシュランガイドフランスの2011年版は、571のレストランに星を与えており、 三つ星が25、二つ星は76(新規5)、一つ星470(新規46)となっています。新しく三つ星に昇格したところはありませんでした。 ミシュランガイドは、ホテルやレストランの情報に加えて、マッサージやスパなどのアドレスも掲載されていますが、今回初めて、最高級スパのリストを掲載しました。
(2011年2月28日 ミシュランより)

パリに絞って星付きレストランを見てみると、三つ星が10、二つ星が14、一つ星が45。 新しく星を獲得したパリのレストランは、二つ星が3、一つ星が6。 新しい二つ星のなかには、シャンゼリゼ大通り沿いのPublicis内にできたロブションの「L'Atelier de Joël Robuchon Etoile」、 日本人シェフの「Passage 53」などが選ばれています。

Migrants 難民の受け入れと問題

国境なき医師団が難民キャンプを建設

フランス北部のカレには、英国に渡ろうとする難民が不法に密林を占拠し、社会問題になっています。英仏を結ぶ輸送トラックや列車にしがみついて 英仏海峡を渡ろうと試みるため、多くの難民が命をおとしています。この問題の影響で、観光客が減少し、地方経済に打撃も生じており、3月7日にはカレの商人ら500人以上が パリで抗議行動をおこしました。国は、衛生や治安の問題から不法に占拠されていた「密林」の撤去を行いました。一方、国境なき医師団とグランド・サント市は、同市内に難民向けの小屋を建設し 3月7日から難民を受け入れ始めています。
(2016年3月8日 Le Figaro ほか)

難民受け入れ

戦後最大の難民危機に直面しているヨーロッパで、EU加盟各国は新たな難民受け入れの分担を検討しています。フランスのオランド大統領は、EUの提案に応じて2万4000人の受け入れを表明しました。既に、フランス各地の自治体が難民を迎える準備に入っています。

内戦が続くシリアを逃れ、ボートでギリシアに向かっていた3歳の男の子の遺体がトルコの海岸に打ち上げられた写真がフランスの世論を動かしています。南西フランスの市民団体は、 9月1日からインターネットで署名を募り始めました。Nous voulons accueillir des refugiés

このほか、フランス各地で難民受け入れに向けた市民集会が開かれています。

(2015年9月7日 le Monde、JDD、ほかテレビニュース)

Milliardaires 最も資産の多いフランス人

経済誌フォーブスが発表した2011年の世界長者番付で、モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノー会長兼CEOが、410億ドルの資産で世界4位になり、ヨーロッパの資産家のトップになりました。
(2011年3月10日 Forbes
アジアでの好調な高級品売上が影響しています。このほかトップ100にランクインしたフランス人は4人、日本人はいません。世界一は、メキシコのカルロス・スリム・ヘルと家族、2位は、アメリカのビル・ゲイツ、3位はウォーレン・バフェット。

Mobile 携帯電話

1月10日、フランスで4番目の携帯電話サービス、Free Mobileが2種類の格安サービスを発表しました。 月19.90ユーロの契約は、期間の制約がなく、通話、メッセージ(SMSとMMS)が無制限、ネットは3Goまで接続可能で、 インターネット接続サービスFreeBox加入者は、15.99ユーロと割安になります。もう1つは月2ユーロの契約で、1時間の通話と60回のメッセージ(SMS)が利用できます。

Free Mobileの発表に続いて、既存の3社(Orange, SFR, Bouygues)も価格を下げ対応をしましたが、 18日付のル・パリジャン紙によりますと、Bouyguesは3日間で300 000人の顧客を失ったと見られています。

フランスの携帯電話事業者の変更手続きを行っているGIE EGPは、変更希望者はこれまで1日平均1万~1万5000件だったのに対し、Free Mobileの参入後は3万5000~4万件に増えているとフランスメディアに伝えています。
(2012年1月18日、Free MobileLe ParisienLe Figaro)

Mode モード

ディオールの新ディレクター

ディオールは4月9日、新しいアーティスト・ディレクターにベルギー人デザイナー、ラフ・シモンズ (Raf Simons)氏を選任したことを公表した。 シモンズ氏は年4回開催されるディオールのプレタポルテ・コレクションと、これまでに経験していないオートクチュールも担当し、今年7月のオートクチュールでコレクションを初披露する。
(2012年4月9日 ELLE

ディオールのプレタポルテ・コレクション

パリで開催されているファッション・ウィークで、4日午後、クリスチャン・ディオールのプレタポルテ・コレクションが予定通り行われ、人種差別的発言が問題となり解雇されたデザイナー、ジョン・ガリアーノ氏による最後のショーになりました。 これまで、デザイナーは最後に登場し注目を浴びてきましたが、今回はデザイナーに代わって、アトリエで働く職人たちが白衣で登場し、拍手でショーを締めくくりました。
(2011年3月4日 TF1の夜ニュースより)

Muget スズランの日

5月1日は、Muguet de mai(スズラン)の日。

街のあちこちにスズランを売る人々の姿が見られます。スズランはPorte-bonheur、しあわせを運んでくれるお花です。
(2009年5月1日)

5月1日はメーデー、労働者の祭典ですが、フランスでは鈴蘭の日(Fete de muget)でもあり、街角に鈴蘭売りを見かけます。朝早く近所を歩き回ってみると、メトロの入り口付近や横断歩道のこちら側と向こう側にテーブルがあり、鈴蘭1本1ユーロで売っていました。 小雨の混じる寒い朝、売る人も大変。お昼のニュースを聞いていたら、この日は誰でも鈴蘭を売っていいそうで、子供たちの格好のお小遣い稼ぎの日となります。インタビューされた少年は「おばあちゃんの庭からこっそり摘んできた。お菓子を買ったり、コンピューターを買う貯金にする」。インタビュアーが「おばあちゃんに怒られないの?」と聞くと、「毎年やっているからおばあちゃんも気づいているよ」と微笑んで答えていました。
(2006年5月1日)

Municipales

社会党惨敗・極右躍進

フランスでは5月30日に統一地方選の決選投票が行われ、パリで初めての女性市長に与党社会党のアンヌ・イダルゴ氏が就任します。

しかし、フランス全体で社会党は大敗を喫し、人口9000人以上の自治体の内、155都市を失いました。今回の選挙では、極右・国民戦線(FN)が躍進し、11の市町村で勝利し、マルセイユでは初めて区長のポストを獲得しました。
(2014年3月31日 フランスの内務省の発表と各メディアの報道)

極右の躍進

極右・国民戦線(FN)の報道発表によりますと、12の市町村で勝利し、人口1000人以上の市町村に1546人の議員を擁立しました。 FNの市町村長が誕生したのは、フランス南部、特に南東部に集中しています。なかでも、フレジュス(Fréjus)市では26歳の若いFN党員が市長の座を獲得しました。 フランス第2の都市マルセイユ市では、現職右派UMPの市長が再選されましたが、マルセイユ北部の第7区ではFNのステファン・ラビエ氏が社会党の現職区長を破り、初めて区長のポストに就くことになりました。

内務省の統計によりますと、FNの得票率(決選)は2001年が0.35%、2008年は0.7%でしたが、今回は7%近くまで票を伸ばしています。
(2014年3月31日 FNの公式サイト内務省le Pointle Monde

パリ市長選

3月に行われる統一地方選挙で、パリでは与野党の女性市長候補が戦いを繰り広げています。

これまでの世論調査では、ドラノエ市長の後任を目指す社会党のアンヌ・イダルゴ助役が優勢でしたが、国民運動連合(UMP)のナタリー・コシウスコモリゼ前環境相が追い上げています。

8日に発表された世論調査CSAによると、第1回投票で、コシウスコモリゼ氏が39%で首位に立ち、イダルゴ助役が38%を獲得すると予想されています。第2回投票ではイダルゴ氏が51.5%でコシウスコモリゼ氏の48.5%を上回りますが、その差は縮まっています。

統一地方選挙の投票日は3月23日と30日です。

(2014/1/8 le Figaro )

Musée

ルーヴル美術館のスター、サモトラケのニケが修復へ

モナリザやミロのヴィーナスに並びルーヴル美術館で人気の高い「サモトラのニケ」が9月から修復作業のため別室に運ばれます。

修復作業は3企業が支援しており、なかでも日本テレビホールディングス株式会社は費用の大半を負担。

修復期間は10ヵ月、ルーヴル美術館では個人からの寄付も募っています。
(2013年8月30日 le Figaro

Musée 藤田嗣治の遺作、ランス市の新美術館へ

藤田嗣治の遺作がランス市に寄贈され、新しく開館する予定の市立美術館に展示される。

Adeline Hazan市長は、「藤田の作品は将来の美術館で重要な位置を占める。150㎡の展示室が捧げられる」とコメントした。

寄贈されたのは、「私の妻へ」と題する自画像や「猫」などの油絵のほか、陶器なども含まれている。
(2012年10月24日 L’Union Presse←このサイトで寄贈された作品を閲覧できる)

藤田嗣治は、ランス市の「フジタ礼拝堂」の地下埋葬所で妻と共に永眠。

ルーヴル美術館の新オーディオガイド

ルーヴル美術館は4月11日からNintendo3DSを利用した新世代オーディオガイドを貸し出します。 任天堂と共同開発したルーヴル美術館専用ガイドにより、見学者はリアルタイムで6万㎡の位置情報を把握できる他、展示品をあらゆる角度から立体的に映し出して鑑賞することができます。 オーディオガイドは日本語を含む7ヵ国に対応しており、貸出料金は5ユーロです。
(2012年4月10日 Le Parisien

ポンピドゥー・センターの分館オープン

フランス東部のメッスに、ポンピドゥー・センターの所蔵作品を展示する分館ができました。これは、日本人建築家、坂茂氏とジャン・ド・ガスティーヌ氏による建物です。

(2010年5月11日公式サイトより)

 フランスでは、美術館の分館が地方に移転しはじめています。2012年には、ルーブル美術館分館が北部のノール・パ・ド・カレ地方ランスにオープンしました。

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難民とフランス

内戦が続くシリアなどからの難民がヨーロッパに流れ込んでいる。EU各国は難民の受け入れで意見が分かれ、再びEU分裂の危機が懸念されいたが、各国が分担して難民を受け入れる案は、ようやく多数決で決まった。 合計で16万人の難民をEU加盟各国が受け入れる。フランスのオランド大統領は、分担案が発表される前に2年間で2万4000人の難民受け入れを公言し、更に1000万ユーロを難民の食糧問題に向けて資金援助をすることを発表した。

フランスは、過去にもアルメニアなどからの難民を受け入れてきた。国民は、難民受け入れに対し理解を示す。難民の認定手続きも迅速に行えるよう合理化している。

しかし、厳しい現実にも直面している。パリの19区のリセ(高校)は2ヵ月ほど前から、シリア、アフガニスタン、スーダンなどから流れ込んできた人たちが不法に占拠している。その数は、いまは500人にものぼる。 パリ北部のメトロの高架下にも、テント暮らしをしている外国人が増え続けている。退去させるだけでは問題は解決しない。しかし、フランスは安価な労働力を必要とした経済成長期ではない。

(2015年9月25日記)

パリで最も訪問客が多かった美術館・博物館(パリ観光局 2010)

  • ルーヴル美術館
  • ポンピードセンター
  • 科学産業博物館  
  • 自然史博物館  
  • ル・グランパレ

入館者が激増した美術館・博物館(パリ観光局 2010)

  • ル・プチパレ
  • ロマンチック美術館
  • ブルーデル美術館  
  • バザック美術館